お知らせ情報
- NEW 2023/01/25
「第2回 神奈川県特定行為研究会」における発表者募集について→募集中!
2023年度前期募集ついて
- 2022/08/08
「第1回 神奈川県特定行為研究会」における発表者募集について →募集終了
- 2022/4/8
2022年度後期研修 募集中止について
2022/2/2
『看護師特定行為研修 実践成果の検討発表会』ご案内を掲載しました
2021/12/01
2022年度前期研修の募集を開始しました →募集終了
2021/07/26
2021年度後期研修の募集を開始しました
2021/05/28
新型コロナウイルスの影響により、
後期開催の決定は8月上旬頃にホームページにて発表いたします。
お問合せ:totsuka1_tns@tmg.or.jp
「特定行為に係る看護師の研修制度」について
特定行為研修とは
団塊の世代が75歳以上(国民の3人に1人65歳以上・5人に1人が75歳以上)となる2025年に向け、医療の質と量その両方の機能を高めていくことが求められております。
そこで、これからの在宅医療や急性期医療を支えていく看護師に、本来医師のみが行うことのできる医行為の一部を、医師の指示(手順書)のもと看護師の判断で実施できるようにするために創設された研修制度です。
手順書とは
医師が看護師に診療の補助を行わせるために、その指示として作成する文書のことで、次に挙げる事項が定められています。
1.当該手順書に係る特定行為の対象となる患者
2.看護師に診療の補助を行わせる患者の病状の範囲
3.診療の補助の内容
4.特定行為を行うときに確認すべき事項
5.医療の安全を確保するために医師との連絡が必要となった場合の連絡体制
6.特定行為を行った後の医師に対する報告の方法
また、医師は手順書を適用する際に、患者様と看護師を特定します。
それぞれのメリット

医師のメリット
信頼する特定看護師に業務を任せることにより、連絡を受け指示をする工程がなくなり、患者様に対してタイムリーに医療行為が提供できる。

看護師のメリット
常に患者様の傍らで症状の悪化や回復を観察する看護師が、予測されるリスクに対してタイムリーに対処できる。

患者様のメリット
患者様の苦痛の軽減が早期に図れ、症状が悪化せず回復が早くなる。
医療現場はこのように変わります

当院の特徴
- 2017年より指定研修機関として厚生労働大臣から指定を受け、「動脈血液ガス分析関連」の特定行為研修を開始。
2020年4月以降、18区分の特定行為研修が可能になりました。 - 特定看護師が複数名在籍していることにより、タイムリーに医療行為を提供できる
- 特定行為研修の修了者であることが分かるように、「tNS」の名札を着用している

特定看護師によるPICCチーム設立
PICC(ピック)とは末梢挿入型中心静脈カテーテル(Peripherally Inserted Central venous Catheter)を指します。点滴の刺し替えがほぼ不要となり、点滴漏れや刺入部が腫れるなどの合併症が少ないことが特徴です。
また、当院で使用している製品は採血が可能なことも利点です。
海外では広く普及しており、日本ではこれからの点滴方法になると考えられています。
■PICCの適応
1. 輸液期間が6日以上の長期になる場合
2. 血管が細いと言われる方
3. 食事が食べられず点滴で栄養を摂っている方
4. たくさんの点滴を使用している方
5. 点滴によって静脈炎を起こしてしまう場合 など
当院では、ここ数年でPICC挿入件数が増えており、2021年度4月よりPICCチームによる活動を開始しました。
チームの活動でPICCのメリットが周知されることにより、さらに需要が増えています。

チーム構成

- 責任者
- 松井 伸朗 (医師)
- リーダー
- 村島 達郎 (tNS:特定看護師)
- サブリーダー
- 遠藤 瑞穂 (tNS:特定看護師)
- メンバー
- 三重野 雅裕(NP:診療看護師)
御船 曜 (NP:診療看護師)
木下 柚莉花 (tNS:特定看護師)
高橋 友里奈(クラーク)
他、薬剤科・栄養科と連携をとりながら活動しています。
当院の特定行為区分
特定行為区分 | 特定行為 |
---|---|
呼吸器(気道確保に係るもの)関連 | 経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整 |
呼吸器(人工呼吸器に係るもの)関連 | 侵襲的陽圧換気の設定の変更 非侵襲的陽圧換気の設定の変更 人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整 人工呼吸器からの離脱 |
呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連 | 気管カニューレの交換 |
循環器関連 | 一時的ペースメーカの操作及び管理 一時的ペースメーカリードの抜去 経皮的心肺補助装置の操作及び管理 大動脈内バルーンバンビングからの離脱を行うときの補助の頻度の調整 |
心嚢ドレーン管理関連 | 心嚢ドレーンの抜去 |
胸腔ドレーン管理関連 | 低圧胸腔内持続吸引器の吸引圧の設定及びその変更 胸腔ドレーンの抜去 |
腹腔ドレーン管理関連 | 腹腔ドレーンの抜去(腹腔内に留置された穿刺針の抜針を含む) |
ろう孔管理関連 | 胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換 膀胱ろうカテーテルの交換 |
栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連 | 中心静脈カテーテルの抜去 |
栄養に係るカテーテル管理 (末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連 |
末梢留置型中心静脈注射用カテーテルの挿入 |
創傷管理関連 | 褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去 創傷に対する陰圧閉鎖療法 |
創部ドレーン管理関連 | 創部ドレーンの抜去 |
透析管理関連 | 急性血液浄化療法における血液透析器又は血液透析濾過器の操作及び管理 |
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整 脱水症状に対する輸液による補正 |
感染に係る薬剤投与関連 | 感染徴候にある者に対する薬剤の臨時の投与 |
血糖コントロールに係る薬剤投与関連 | インスリンの投与量の調整 |
術後疼痛管理関連 | 硬膜外カテーテルによる鎮痛剤の投与及び投与量の調節 |
循環動態に係る薬剤投与関連 | 持続点滴中のカテコラミンの投与量の調節 持続点滴中のナトリウム、カリウム又はクロールの投与量の調節 持続点滴中の降圧剤の投与量の調節 持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与量の調節 持続点滴中の利尿剤の投与量の調節 |
精神及び神経症状に係る薬剤投与関連 | 抗けいれん剤の臨時の投与 抗精神病薬の臨時の投与 抗不安薬の臨時の投与 |
皮膚損傷に係る薬剤投与関連 | 抗癌剤その他の薬剤が血管外に漏出したときのステロイド薬の局所注射及び投与量の調節 |
動脈血液ガス分析関連 | 直接動脈穿刺法による採血 橈骨動脈ラインの確保 |
色付き部分が当院の特定行為区分・行為です。
2023年度 募集要項
研修期間
前期:2023年4月1日~2024年3月31日
後期:2023年10月1日~2024年9月30日 (予定)
定員
前期2名
後期未定
出願資格
1. 看護師免許を有すること
2. 看護師免許取得後、5年以上の実務経験を有すること
3. 所属長の推薦を有し、所属施設(部署)の協力を得て受講できる方
以上、上記すべての条件を満たすもの
受講料
※TMG(戸田中央メディカルグループ)在籍の看護師は、病院が受講料9割を負担いたします

【区分別科目のみの場合】

コースNo. | 特定行為区分 | 受講料 |
---|---|---|
① | 呼吸器(気道確保に係るもの)関連 | ¥35,000 |
② | 呼吸器(人工呼吸器に係るもの)関連 | ¥85,000 |
③ | 呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連 | ¥30,000 |
④ | 胸腔ドレーン管理関連 | ¥40,000 |
⑤ | 腹腔ドレーン管理関連 | ¥30,000 |
⑥ | ろう孔管理関連 | ¥70,000 |
⑦ | 栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連 | ¥25,000 |
⑧ | 栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連 | ¥30,000 |
⑨ | 創部ドレーン管理関連 | ¥20,000 |
⑩ | 透析管理関連 | ¥40,000 |
⑪ | 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | ¥50,000 |
⑫ | 感染に係る薬剤投与関連 | ¥85,000 |
⑬ | 血糖コントロールに係る薬剤投与関連 | ¥50,000 |
⑭ | 術後疼痛管理関連 | ¥30,000 |
⑮ | 循環動態に係る薬剤投与関連 | ¥80,000 |
⑯ | 精神及び神経症状に係る薬剤投与関連 | ¥80,000 |
⑰ | 皮膚損傷に係る薬剤投与関連 | ¥55,000 |
⑱ | 動脈血液ガス分析関連 | ¥45,000 |
※シミュレーターのみの区分もあり
出願について
出願期間
2023年度前期研修:2022年11月1日(火)~2023年1月13日(金) 募集終了
2023年度後期研修:2023年5月1日(月)~2023年7月14日(金)
出願書類
- 受講申請書 (様式1)
- 履歴書 (様式2)
- 志願理由書 (様式3)
- 許可書 (様式4)
- 取得区分申告書 (様式5)
- 看護師免許の写し ※A4サイズに縮小したもの
- 特定行為研修修了証等の履修を証明するもの (※既に研修を修了している方のみ)
送付先
〒244-0003
神奈川県横浜市戸塚区戸塚町116
横浜未来ヘルスケアシステム 戸塚共立第1病院
看護師特定行為研修 担当者 宛
※「特定行為研修受講申請書類在中」と朱書きし、簡易書留にてご郵送ください。
問い合わせ先
研修に関するお問い合わせは、メールにて承ります。
※電話でのお問合せには対応できない場合がございますのでご了承ください。
横浜未来ヘルスケアシステム 戸塚共立第1病院
看護師特定行為研修(代表)
お問合せ:totsuka1_tns@tmg.or.jp
研修について
研修予定表

- 【講義について】
- ・個人でe-ラーニングを受講し、講義ごとに確認テストを受けていただきます
・確認テストには、e-ラーニングの9割を視聴していただく必要があります
※各講義時間につきましては、「研修時間数」をご参照ください - 【演習・実習について】
- ・集合演習・実習は、基本的に隔週土曜日(9:00~17:30)に当院にて行います
・当院の指導者のもと演習・実習を行い、それぞれ評価を受けていただきます
研修時間数
【共通科目】
項目 | 時間数 |
---|---|
臨床病態生理学 | 30時間 |
臨床推論 | 45.5時間 |
フィジカルアセスメント | 46時間 |
臨床薬理学 | 45時間 |
疾病・臨床病態概論 | 40時間 |
医療安全学/特定行為実践 | 49時間 |
合計 255.5時間 |
【区分別科目】
コースNo. | 特定行為区分 | 時間数 |
---|---|---|
① | 呼吸器(気道確保に係るもの)関連 | 13.5時間 |
② | 呼吸器(人工呼吸器に係るもの)関連 | 40時間 |
③ | 呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連 | 12.5時間 |
④ | 胸腔ドレーン管理関連 | 19時間 |
⑤ | 腹腔ドレーン管理関連 | 11.5時 |
⑥ | ろう孔管理関連 | 30時間 |
⑦ | 栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連 | 10.5時間 |
⑧ | 栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連 | 12.5時間 |
⑨ | 創部ドレーン管理関連 | 8.5時 |
⑩ | 透析管理関連 | 14.5時間 |
⑪ | 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | 22時間 |
⑫ | 感染に係る薬剤投与関連 | 32.5時間 |
⑬ | 血糖コントロールに係る薬剤投与関連 | 19.5時間 |
⑭ | 術後疼痛管理関連 | 11.5時間 |
⑮ | 循環動態に係る薬剤投与関連 | 41.5時間 |
⑯ | 精神及び神経症状に係る薬剤投与関連 | 38.5時間 |
⑰ | 皮膚損傷に係る薬剤投与関連 | 20.5時間 |
⑱ | 動脈血液ガス分析関連 | 21時間 |
教育の概要について
区分別科目につきましては、選択可能です。ご相談ください。
■受講モデル一覧
受講モデル | 特定行為区分別科目 |
---|---|
【クリティカルモデル】 | 呼吸器(気道確保に係るもの)関連 呼吸器(人工呼吸器に係るもの)関連 呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連 胸腔ドレーン管理関連 腹腔ドレーン管理関連 ろう孔管理関連 栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連 栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連 創部ドレーン管理関連 透析管理関連 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 感染に係る薬剤投与関連 血糖コントロールに係る薬剤投与関連 術後疼痛管理関連 循環動態に係る薬剤投与関連 精神及び神経症状に係る薬剤投与関連 皮膚損傷に係る薬剤投与関連 動脈血液ガス分析関連 |
【感染管理認定看護師モデル】 | 栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連 栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 感染に係る薬剤投与関連 動脈血液ガス分析関連 |
■ 当院の実績
- 2019年度 ・・・ 当院スタッフ2名 修了
- 2020年度 ・・・ 当院スタッフ3名 修了
- 2021年度 ・・・ 当院スタッフ2名 修了、外部受講生 4名 修了
研修風景



よくある質問
- Q.すでに共通科目を修了している場合、区分別からの受講は可能ですか
- A.可能です。受講申請の際に修了証明書を提出していただきます。
- Q.研修の日程は決まっていますか
- A.隔週土曜日(9:00~17:30)が研修日となっております。共通科目のスケジュールは決まっておりますが、区分別科目のスケジュールに関しては、受講生が決定次第、日程を調整してお知らせいたします。取得時期に希望のある方は事前にご相談ください。
- Q.入学試験はありますか?
- A.書類選考及び直接又は電話にて面接を行い、受講者を決定いたします。
ごあいさつ
看護部長 玉木 しおみ
当院が属しております戸田中央メディカルグループ(TMG)では、診療看護師の必要性と可能性を理解し、早くから育成支援を進めております。
当院で活躍している診療看護師が中心となり、経験知を含めた手厚い研修カリキュラムと、一歩先の看護を目指す熱い気持ちを持って研修生をサポートいたします。
ぜひ、戸塚共立第1病院で貴重な一歩を踏み出してください。
特定行為研修 責任者
消化器センター診療看護師 三重野 雅裕

当院では、早くより診療看護師の採用を進めており、全21区分を修了した看護師が臨床で活躍しております。実際の特定行為研修でも、医師と共に診療看護師が指導しているのが当院の特色です。そのため、当院の特定行為研修では、看護師による看護師目線での研修を心がけており、単なる知識や技術の習得だけでなく、看護実践の中で直ぐに生かすことのできるノウハウを身につけることができる研修カリキュラムとなっております。
一緒に、今までより一歩進んだ看護を目指しませんか。指導者一同お待ちしております。
スタッフ紹介
研修修了者 遠藤 瑞穂

キャリアアップについて考えていた時、当院で研修が開始されることを聞き、働きながら受講できることに魅力を感じました。また、病態判断および看護実践能力の向上に繋がると思い、受講を決めました。研修は、臨床推論や疾病・病態概論など、医学的な観点から患者様を捉えられる実践に即した内容であると実感しています。
研修修了者として現場で活躍できるよう、取り組んでいきたいと思います。
研修修了者 村島 達郎

戸田中央メディカルグループ(TMG)に入職して13年目です。現在ICUで主任として働いています。日頃、医師と働く診療看護師から学ぶことが多く、看護師としての役割を高めたいと思い、特定行為研修を受講しました。特定行為の取得により自身で行えることも増えるため、患者様の急変にも迅速に対応することが可能です。
学習量は多いですが、今まで学習してこなかった分野も学ぶことができ、自身の看護観も変化していると感じています。
交通・アクセス

- 病院名
- 医療法人 横浜未来ヘルスケアシステム 戸塚共立第1病院
- 住所
- 〒244-0003
神奈川県横浜市戸塚区戸塚町116
無料送迎バス運行中!