特定行為研修とは
在宅医療等の推進やチーム医療の促進、また医師の負担軽減等を目的に、2015年10月より看護師特定行為研修制度がスタートしました。医師と連携しながら、手順書に従って特定行為を実施できる看護師を育成していきます。特定行為には38行為が指定されており、「共通科目」と「区分別科目」の研修を修了することで、特定行為を実施することができるようになります。
詳細は厚生労働省ホームページをご参照ください。
当院で取得できる区分
当院は、2017年より特定行為研修の指定研修機関に指定され、現在18区分の研修を行っております。ご希望の区分を自由に選択していただけます。既に共通科目を修了している方も、区分別科目のみの受講も可能です。
開講区分・受講料・定員は、下記の通りです。
特定行為区分の名称 |
受講料 |
定員 |
||
共通科目 |
– |
共通科目 |
380,000円 |
5名 |
区分別科目 |
1 |
呼吸器(気道確保に係るもの)関連 |
35,000円 |
5名 |
2 |
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 |
85,000円 |
5名 |
|
3 |
呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連 |
30,000円 |
5名 |
|
4 |
胸腔ドレーン管理関連 |
40,000円 |
5名 |
|
5 |
腹腔ドレーン管理関連 |
30,000円 |
5名 |
|
6 |
ろう孔管理関連 |
70,000円 |
5名 |
|
7 |
栄養に係るカテーテル管理(CV管理)関連 |
25,000円 |
5名 |
|
8 |
栄養に係るカテーテル管理(PICC管理)関連 |
30,000円 |
5名 |
|
9 |
創部ドレーン管理関連 |
20,000円 |
5名 |
|
10 |
透析管理関連 |
40,000円 |
5名 |
|
11 |
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 |
50,000円 |
5名 |
|
12 |
感染に係る薬剤投与関連 |
85,000円 |
5名 |
|
13 |
血糖コントロールに係る薬剤投与関連 |
50,000円 |
5名 |
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14 |
術後疼痛管理関連 |
30,000円 |
5名 |
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15 |
循環動態に係る薬剤投与関連 |
80,000円 |
5名 |
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16 |
精神及び神経症状に係る薬剤投与 |
80,000円 |
5名 |
|
17 |
皮膚損傷に係る薬剤投与関連 |
55,000円 |
5名 |
|
18 |
動脈血液ガス分析関連 |
45,000円 |
5名 |
※現在、一般募集の区分別科目を縮小しております。
一般募集につきましては、青色の文字がついた区分のみとなりますので、ご了承ください。
募集案内
募集要項
※2024年度後期の募集につきましては、既に特定行為研修を修了している方(区分追加をご希望の方)のみ募集対象となりますので、予めご了承ください。
募集スケジュール
【2024年度後期】
募集期間:2024年10月1日(火)~2024年12月31日(火)消印有効
選考日:2025年1月10日(金)予定
選考結果:2025年1月下旬
出願必要書類
①受講申請書(様式1)
②履歴書(様式2)
③志願理由書(様式3)
④許可書(様式4)
⑤取得区分申告書(様式5)
⑥看護師免許の写し ※A4サイズに縮小したもの
⑦特定行為研修修了証等の履修を証明するもの
当院の特定行為研修修了者
当院では12名の特定行為研修修了者が活躍しており、現在4名の看護師が特定行為研修を受講中です。修了者が複数名在籍していることにより、タイムリーに医療行為を提供することができます。
また、2021年4月に医師、診療看護師、特定行為研修修了者、薬剤師、医療クラークによりPICCチームを結成しました。感染管理チームや栄養サポートチームと連携し、患者さまの情報共有・評価を行っております。当院はここ数年でPICCの挿入件数が増えているため、PICCの挿入から抜去までの適切な運用や、回診による合併症の把握および予防に努めています。
修了者の声
重症管理室 勤務(18区分取得)
キャリアアップについて考えていた時、当院で研修が開始されることを聞き、働きながら受講できることに魅力を感じました。また、病態判断および看護実践能力の向上に繋がると思い、受講を決めました。研修は、臨床推論や疾病・病態概論など、医学的な観点から患者様を捉えられる実践に即した内容であることと実感しています。
研修修了者として現場で活躍できるよう、取り組んでいきたいと思います。
重症管理室 勤務(18区分取得)
日頃、医師と働く診療看護師から学ぶことが多く、看護師としての役割を高めたいと思い、特定行為研修を受講しました。特定行為の取得により自身で行えることも増えるため、患者様の急変にも迅速に対応することが可能です。
学習量は多いですが、今まで学習してこなかった分野も学ぶことができ、自身の看護観も変化していると感じています。
お問い合わせ
戸塚共立第1病院 特定行為担当
totsuka1_tns@tmg.or.jp