特定行為に係る看護師の研修制度」について

特定行為研修とは

団塊の世代が75歳以上(国民の3人に1人65歳以上・5人に1人が75歳以上)となる2025年に向け、医療の質と量その両方の機能を高めていくことが求められております。
そこで、これからの在宅医療や急性期医療を支えていく看護師に、本来医師のみが行うことのできる医行為の一部を、医師の指示(手順書)のもと看護師の判断で実施できるようにするために創設された研修制度です。

手順書とは

医師が看護師に診療の補助を行わせるために、その指示として作成する文書のことで、次に挙げる事項が定められています。

1.当該手順書に係る特定行為の対象となる患者
2.看護師に診療の補助を行わせる患者の病状の範囲
3.診療の補助の内容
4.特定行為を行うときに確認すべき事項
5.医療の安全を確保するために医師との連絡が必要となった場合の連絡体制
6.特定行為を行った後の医師に対する報告の方法

また、医師は手順書を適用する際に、患者様と看護師を特定します。

それぞれのメリット

医師のメリット

信頼する特定看護師に業務を任せることにより、連絡を受け指示をする工程がなくなり、患者様に対してタイムリーに医療行為が提供できる。

看護師のメリット

常に患者様の傍らで症状の悪化や回復を観察する看護師が、予測されるリスクに対してタイムリーに対処できる。

患者様のメリット

患者様の苦痛の軽減が早期に図れ、症状が悪化せず回復が早くなる。

医療現場はこのように変わります

当院の特徴

  • 2017年より指定研修機関として厚生労働省から指定を受け、「動脈血液ガス分析関連」の特定行為研修を開始。
    2020年4月以降、18区分の特定行為研修が可能になりました。
  • 特定行為研修修了者が複数名在籍していることにより、タイムリーに医療行為を提供できます。
  • 特定行為研修を修了した看護師は、取得区分が記載されている名札を着用しております。

特定行為研修修了者によるPICCチーム設立

PICC(ピック)とは末梢挿入型中心静脈カテーテル(Peripherally Inserted Central venous Catheter)を指します。点滴の刺し替えがほぼ不要となり、点滴漏れや刺入部が腫れるなどの合併症が少ないことが特徴です。
また、当院で使用している製品は採血が可能なことも利点です。
海外では広く普及しており、日本ではこれからの点滴方法になると考えられています。

■PICCの適応
1. 輸液期間が6日以上の長期になる場合
2. 血管が細いと言われる方
3. 食事が食べられず点滴で栄養を摂っている方
4. たくさんの点滴を使用している方
5. 点滴によって静脈炎を起こしてしまう場合 など

当院では、ここ数年でPICC挿入件数が増えており、2021年4月よりPICCチームによる活動を開始しました。
チームの活動でPICCのメリットが周知されることにより、さらに需要が増えています。

 

スタッフ紹介

研修修了者 遠藤 瑞穂

キャリアアップについて考えていた時、当院で研修が開始されることを聞き、働きながら受講できることに魅力を感じました。また、病態判断および看護実践能力の向上に繋がると思い、受講を決めました。研修は、臨床推論や疾病・病態概論など、医学的な観点から患者様を捉えられる実践に即した内容であると実感しています。
研修修了者として現場で活躍できるよう、取り組んでいきたいと思います。

研修修了者 村島 達郎

日頃、医師と働く診療看護師から学ぶことが多く、看護師としての役割を高めたいと思い、特定行為研修を受講しました。特定行為の取得により自身で行えることも増えるため、患者様の急変にも迅速に対応することが可能です。
学習量は多いですが、今まで学習してこなかった分野も学ぶことができ、自身の看護観も変化していると感じています。

お問い合わせ

戸塚共立第1病院 特定行為担当

totsuka1_tns@tmg.or.jp