薬剤科について

当院は平成11年6月より外来患者には医師と町の薬局の薬剤師がそれぞれの専門的立場から患者様のお薬に関ることにより、薬物治療の安全性がより高まるように院外処方箋を発行しております。

当院薬剤科には、現在薬剤師19名と補助事務員4名が勤務しております。4つの病棟に毎日11名の薬剤師を配置し、入院患者様のベッドサイドで服薬指導を行うとともに、医師への処方提案や看護師への医薬品適正使用に関する情報提供などの、病棟薬剤業務を行っております。セントラルでは、内服注射の調剤やTPN・抗がん剤の無菌調製、DI業務、周術期の薬剤管理などを行っています。

薬剤師業務内容

病棟業務

薬剤師の中心的業務となってきています。
そのため多職種との関係性も友好的で、薬剤科内の業務も効率よくなりました。
全ての病棟に専任の薬剤師を配置し、ご来院の方や職員へ対して薬の適正使用に努めています。
アドヒアランス向上のため服薬指導、持参薬の確認、配薬準備、副作用・相互作用のモニタリングなどを行っています。

処方の調剤・監査

処方箋に記載されている用法用量が適切かどうか、相互作用、配合変化などに問題がないか、体重、年齢、検査値、カルテ記載の内容などから確認します。必要な時には医師に問い合わせを行います。
当院には電子カルテ・オーダリングシステムが導入されており、安全かつ効率的な業務が行えるよう努めています。

化学療法

安心してがん治療を受けられるよう、専門知識をもった薬剤師による抗がん剤の混注、服薬指導・初回面談、薬歴管理、レジメン管理を行っています。また、他職種とのカンファレンスでは情報の共有に努め、治療中の様々な苦痛が少しでも和らぐようケアも行っています。
また安全キャビネットや閉鎖式システムを使用し、医療従事者の曝露対策にも取り組んでいます。

DI業務

薬剤の適正使用のために、多くの書籍やインターネット、文献、MR情報などから収集・整理を行っています。必要時には患者、医療関係者に提供しています。
また医師や看護師、ご来院の方からの薬剤に関する質問への対応も行っています。
薬剤科カンファレンスにおいて院内で発生した副作用報告や薬物治療に関する検討、勉強会を定期的に開催しています。

チーム医療

がん、感染、NST、緩和ケアなどの医療チームで、薬剤師の専門性を活かした活躍を行っております。2023年度中には術後疼痛管理チームも発足予定です。

がん化学療法支援チームでは、レジメンの作成と管理、外来化学療法患者様への服薬指導とレジメンの説明や副作用の確認を行い、他院との合同カンファレンスでも提示する症例の取りまとめや報告など中心的な活動を担っております。

感染対策チームでは、AST(抗菌薬適正使用チーム)で抗菌薬の処方支援活動や使用量調査、新規感染症への対策や情報提供など多岐にわたる活躍をしています。

NST(栄養サポートチーム)では、輸液の栄養価の集計から、それを補う処方提案など週1回のカンファレンスと回診に参加して情報提供を行っています。

褥瘡対策チームでは、NSTと連携して栄養サポートと治療薬の選択や使用法などの提案を行っております。

緩和ケアチームでは、週1回のカンファレンスと月1回の会議に参加し、在宅に向けた薬剤の選択や服用薬全体の見直しなどを行っています。

その他のにも、入退院調整、倫理治験など、薬剤に関する分野で、各担当者が連携を取っています。

TDM業務

薬の血中濃度がきちんと治療効果を示す範囲にあるのか、一部の薬剤に対しTDMを行い、投与量、投与間隔が適切かどうかを評価しています。

教育・認定・学会

回診・カンファレンスへの同行、医局合同勉強会などの積極的参加をしています。
がん、感染、TDM、緩和ケアなど薬剤師の専門性が必要な場で活動を行っています。
また、専門・認定薬剤師制度へのバックアップ体制も充実しており、学会発表などの学術活動にも力を入れています。
最近では薬学生の受け入れも定期的に行い、職業体験などの受け入れも行うことで地域にも貢献しています。
薬剤師のスキルアップのため院内、薬剤部内勉強会や新薬のヒアリングなど勉強の機会を多く設けています。外部(製薬企業、病院薬剤師会等)の研修会にも積極的に参加しています。また各種学会にも積極的に参加しています。
新人、中堅管理職のスキルアップのためTMGグループ内研修会の機会も多く、高いスキルを持った薬剤師育成に力を入れています。

先輩薬剤師からの一言

3年目(男性職員)

薬剤科内では同じ年代が多くとても仲が良いです。年代が若いため、時々飲みに行ったり遊びに行ったりしています。
忙しい時はお互いに協力しながら仕事を行い、充実した日々を送っています。是非お気軽に薬剤科へいらして下さい。

2年目(女性職員)

病棟に配属されて1年が経ち、他職種との関わりが増えました。患者さんからも様々のことを質問されることもあります。コミュニケーションをとり、情報を共有していくことは忙しくもありますが自分の知識にもなり、日々その知識が増えていくことにやりがいを感じています。

薬剤師の1日の流れ

診療科一覧

交通・アクセス

病院名
医療法人 横浜未来ヘルスケアシステム 戸塚共立第1病院
住所
〒244-0003
神奈川県横浜市戸塚区戸塚町116
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電話番号
045-864-2501
FAX番号
045-865-3086